介護

高齢の両親の2人暮らし。実は心配な理由。


人生100年時代。
私の実の両親は70代前半。
80代の義父母と比べて、
まだまだ若いと思っていた私。

コロナ禍で会う機会を避けていたら、
2人とも認知症になっていました。

「2人暮らしだから、大丈夫」
「2人で支え合っているだろうから、大丈夫」
そのように思い込んでいました。

 

認知症は何歳から?


65歳以上の高齢者の方の認知症の発症率は、
年代が上がるほど増加する傾向があります。

『認知症年齢別有病率の推移等について』によると、
60代後半、70代前半は3%から5%程度ですが、
70代後半では、男性12%、女性14%、
80代後半では、男性35%、女性44%にまで増加します。

 

「70代前半だから大丈夫」は過信だった。

国の統計で見ても、認知症の人は少ない年代です。
では、なぜ2人は認知症になったのでしょうか?
私なりの見解です。

 

父が認知症になった原因は?

・父は58歳で退職

職場自体は65歳まで働けたのですが、
工場勤務がきつくなり、父は58歳で退職しました。
(人生100年と言われている現代では、考えられないのですが・・)

退職後は、小学生の登下校の見守りをしたり、
ボランティアでサイエンスラボの手伝いをしたり、
魚釣りに出掛けたりして、楽しく過ごしていましたが・・
65歳まで働いていたら、
少し今と状況が違ったのではないかと思っています。

 

母が認知症になった原因は?

・母はあまり出歩かない人

亭主関白の父のもと、
「女は家を守るべき。女が出歩くな」という
偏った考えを押し付けられ、
口論したくない母は、元々あまり外を出歩かない人でした。
若い頃は、働きに出ることも拒まれたほどです。

父が退職してから、ずっと父が家にいるので、
余計に自由に出歩くこともできず、
大体家で過ごしていました。
そのため、フレイルの状態に。

あまり動きたくない理由は、
実は病気を患っていたせいだったというのは、
後からわかりました。

お友達と出かけたり、自由に買い物に出掛けたり、
病院にも自由に行ける状況であれば、
今と状況は違ったでしょう。

 

2人に共通する原因は?

・両親共に病院が嫌い


特に父は、子どもの頃の入院経験がトラウマになっていて、
医療に対する不信感が半端なかった。
その為、退職後は健康診断にも行かず、過ごしていました。
68歳で脳梗塞になるまでは。

母も、病院が嫌いですが、
痛いところや様子がおかしいところがあれば、
近所の病院へは行っていました。

健康診断にも行っておらず、
私が行こうと言っても、
「お父さんにとめられるから、面倒だから行かない」
の一点張り。
前に健康診断へ行ったのはいつかわからないような状況でした。

・食事は惣菜で済ませていた。


もともと2人とも少食なので、
最近は父が買ってくる惣菜で済ませていたようです。

料理をしなくなると、頭も手先も使わなくなります。
何もしなくなると、どんどん脳は退化します。
母の認知症の原因は、このことも影響していると思います。

また、いつも同じような惣菜では、栄養が偏ります。
健康のためには、やはり食事が大切です。

高齢者が1日に必要なカロリーは?食事に注意

 

両親の2人暮らしは、実は心配。

「今の70代はまだまだ若い」
というイメージがあり、
2人で支え合って過ごしていたので、
あまり心配していませんでした。

電話口で、母はいつもどおり元気で
「うん、大丈夫よ」と言っていたので、
きょうだい皆「大丈夫」だと思っていました。

後悔先にたたずですが、、
これだけは言えます。
「コロナ禍でも、
もう少し実家の様子を見に行くべきだった。」

 

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