介護

私の両親が入院するまで

2021年11月、実の父と母が入院しました。
2人とも病気を患っていて、しかも認知症になっていました。

実家は、私の家から1時間程度のところにありますが、
2020年から始まったコロナをきっかけに、
少し疎遠になっていました。

あまり実家に行っていなかったことで、
2人の異変に気付いてあげられませんでした。

実の両親が入院に至るまでの経緯を報告します。

 


 

私の実の両親(2022年6月現在)

父は72歳、母は73歳。

母は72歳の時に、中度の認知症と診断されました。
父は、入院をきっかけに夜間せん妄を発症し、
今は軽度の認知症があります。

母は、病気が見つかったので入院を継続しており、
父は施設に入居しています。
母は退院できる見込みがありません。

 

2021年秋

コロナが少し落ち着いた、2021年9月。
秋のお彼岸に祖母の墓参りに行ったついでに、
実家に立ち寄り、異変に気付きました。

いつもは元気な父が、
ものにつかまりながら家の前に出てきたのです。
「えっ、どうしたん?」

会ったのは、お盆以来。
お盆は、うちまで車を運転してきたのに・・
「ちょっと前から調子が悪いんよ」と母。

父は病院が大嫌いなので、
病院へ行ったほうがいいと言っても、まず聞きいれません。
「あんまりしんどかったら、病院に行きなよ。」
と言って、実家を後にしました。

父には、頑固で自分勝手なところがあり、
子どもの言うことは絶対に聞きません。

父はその後も、
調子のいい日は1人で魚釣りに出掛けることもあったようですが、
しんどい日は寝込んでいたそうです。

 

総合病院を受診したほうがいい。それでも・・

こんな状態で1か月半が経った、11月の初め。

この時の母が言うには、
ようやく近くの(時々お世話になる)病院へ行き、診察を受け、
「血液の状態が悪いから、すぐ大きな病院に行くように」と、
紹介状を渡されたそうです。

父は、「(自分の)状態がわかったから、もういい。」
と言って、また家で寝込んでしまったそうです。
(お迎えを待つつもりだったようです。)

父が言い出すと聞かないことは重々わかっている。
でも、お世話をするのは、母なので、
非常に困り果てた様子。

私が総合病院へ連れて行けたのは、11月16日でした。
父は、心不全になっていた上、輸血が必要な状態でした。

 

母の認知症に気付けなかった

父の入院が決まった時。
この時も、母の認知症には全く気が付きませんでした。

亭主関白な父を48年間ずっと支えてきて、
これまでと同じように、父のわがままに付き合っていたのです。
父がやっと入院してくれたことで、
母の悠々自適な生活が始まると思っていました。

しかし、
実家で1人になった母に、私が夜電話すると、
「お父さんがもうすぐ来る」と言っています。(父は入院中です。)

買い物につきそうと、お金の計算ができなくて、
ひとまず1万円札で払っています。(財布の中は千円札と五千円札がいっぱい。)

小さい買い物袋に入ったごみが
家のいたるところに置かれ、
洗っていない食器の中に
母の入れ歯が浸かっていました。

「ごみは自分で出せる」
「自転車に積んどいてくれたら、私が出しに行く」
と言ってはいるものの、それが実行できません。

母も、11月30日に検査入院させてもらい、
その後、肺がんが見つかりました。

 

自問する日々

さらっと書きましたが、
仕事をしながら離れて暮らす両親を入院させるのは、
本当に大変でした。
やったことのないことでしたし、想像もしていなかったので。

この時期に初めて、地域包括支援センターの存在を知り、
度々電話をしては情報を頂き、助けてもらいました。

こんなことなら、もう少し実家に立ち寄っておくべきだったなぁと、
コロナのせいにしながらも、
どうすべきだったか自問する日々です。

地域包括支援センターとは?こちらの記事で紹介しています↓
地域包括支援センターとは?問い合わせて救われた話

おかしいな?と思ったら

離れて暮らす両親が、「おかしいな?」と思ったら、
やはりまず
「様子を見に行く」
とか、
「実家の近くに住むきょうだいや親戚に様子を見てもらう、聞いてみる。」
などの、アクションを起こしましょう。
時が経てばたつほど、状況は悪化しますよ。

高齢のご夫婦は、
2人で暮らしているから、安心、ということはなさそうです。

 

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